アスタキサンチンはよく化粧品のCMなどでも耳にする美容成分ですが、どういった効果があるかをご存知でしょうか?このアスタキサンチンという成分は、鮭の赤い部分に含まれているというのは有名な話で、老化予防になるとニュースなどでも大々的に取り上げられたことがあります。
アスタキサンチンはとても強力な抗酸化力を持っています。肌が傷んだり、しわができる、シミができる、また病気の原因にもなる活性酸素を無害化するとされています。
アスタキサンチン以外でも、食べ物や飲み物などでも抗酸化力が高いとされるものはありますが、格段にアスタキサンチンの抗酸化力が勝っています。
抗酸化力がある成分としてよく知られているビタミンEと比較すると、なんと1000倍程度はアスタキサンチンの方が抗酸化パワーが強いそうです。どうせ美容や健康にいい成分を摂るなら効果が高い方がいいですもんね。
アスタキサンチン配合の化粧品
紫外線などの影響で酸化してしまうと、お肌の場合はしわ、しみができてきます。それを予防するのにアスタキサンチンがとても有効なのです。
上記のことからエイジングケアのために、化粧品にもアスタキサンチンが含まれているものが多くなりました。化粧水や、美容液に多いですね。これからアンチエイジングをしていく場合はぜひ取り入れたい成分の1つです。
アスタキサンチンに副作用はないの?
健康や美容によいと人気のある成分はサプリメントなどでも販売されていることが多いです。このアスタキサンチンもサプリとしても販売されています。
しかし、そういわれて人気のあったはずの成分も食事で摂取する以上にたくさん摂ることで副作用と呼べるような症状が出ると問題になることがあります。女性ホルモンに影響するイソフラボンも飲み過ぎによる乳がんの発症率がアップするとニュースになりました。
抗酸化力も高く、健康、美容にもいいアスタキサンチンもなにか問題があるのでは?と心配になりますよね。しかし、アスタキサンチンはこれまで健康被害などで問題があったことがなく、安心して使用できるものです。
副作用ではありませんが、カロテノイドの吸収が悪くなるという報告があります。カロテノイドとは人参、ロブスター、トマトの赤色だったりする黄色、赤色などが鮮やかな天然色素(植物性、動物性があります。)のことです。
吸収されないといっても、まったく吸収されないというわけではなく、あくまで悪くなるという程度です。このことによる健康被害はありません。
アスタキサンチンが含まれる食べ物
化粧品やサプリ等でアスタキサンチンの効果を実感できることもできますが、健康にもいいという成分なのでどうせなら食べ物からも摂りたいですよね。
日本人としてなじみ深い紅サケは100mg中に2.5~3.7mgも含まれていて、1回の食事でたくさん食べられるので多く摂ることができますね。ほかには、桜えび(7.0mg/100mg中)にも多いのですが、鮭ほど食べる回数も多くないかもしれません。
他には金目鯛(2.0~3.0mg/100mg中)も比較的多く含まれていますが、赤い部分がアスタキサンチンですから、金目鯛の場合は皮など、赤い部分もがんばって食べる方がいいようです。食べる時に骨には注意してくださいね♪
一般的には食べ物ではないかもしれませんが、サプリメントを作る場合はヘマトコッカス藻から抽出されるようです。ヘマトコッカス藻はアオノリなどの仲間の緑藻で、紫外線からの刺激で身を守るために、アスタキサンチンを作りだして緑から赤くなります。
他の食べ物から抽出するよりも、ヘマトコッカス藻からアスタキサンチンを作った方がコストが安く済むため、サプリメントや化粧品に使用されているアスタキサンチンはこの藻から抽出されていることがほとんどです。