体脂肪、内臓脂肪が多くなることでさまざまな病気を引き起こすきっかけになることがあります。メタボ体形の方に多く見られる病気を見てみましょう。
メタボと無呼吸症候群について
内臓脂肪がたくさん体に蓄積されることによって起こる怖い症状の一つに睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる症状がありますが、これは睡眠中に呼吸が止まってしまう症状のことで、日常生活にも様々な弊害が出てしまうことになります。
睡眠時無呼吸症候群が引き起こされる原因として言われているのが、寝ている間に舌が垂れ下がってしまい、それが呼吸をする気道を塞いでしまう形となってしまうため、呼吸ができなくなるというものです。
舌の形でも睡眠時無呼吸症候群になることがあるため、その場合はメタボ対策をしても症状を改善させることは出来ない場合もあります。
しかし、この場合は先天性のものであり、途中からこうした症状が見られるようになる場合はメタボになってしまい喉に脂肪が付くことなどによって睡眠時無呼吸症候群になってしまう場合が多いため、メタボ対策をすることによって症状を軽減させることが可能になります。
睡眠時無呼吸症候群になると睡眠中の突然死のリスクが増えるという他、脳がしっかりと睡眠中に休息できてないということで、日中の集中力が著しく低下してしまうことや睡眠中はいびきがうるさくなるなどの症状が見られます。
時として命に関わるということからメタボが起因して症状が発症している場合はメタボ対策をして症状を改善させる必要がありますが、自分では自覚症状が無い場合が多いので、定期的に健康診断を受けて体調管理をすることが大切です。
不整脈になる可能性も
不整脈というのは脈のリズムが一定ではなくなる症状のことを言いますが、不整脈自体は割と健康な人でも発生していて、そこまで珍しい症状ではないのですが、程度が大きな不整脈になってくると心臓疾患の原因にも繋がってきます。
不整脈の種類によってはメタボ対策をすることによって症状を改善させることができることもありますが、これは内臓脂肪が不整脈に繋がっていることが多いということが関わっています。
内臓脂肪が不整脈に繋がるメカニズムとしては、心臓あたりにたくさんの脂肪が付くようになると血液を全身に送るためのポンプの働きが不安定になり、これによって脈のリズムが安定しなくなるというものです。
また、内臓脂肪がつくと血液中がドロドロになってしまい血管に対して負担をかけるようになり血圧が高くなりますが、問題は血圧が頻繁に上下してしまう場合で、この場合はより不整脈の症状が顕著になってしまいます。
不整脈は時として突然死の原因となることもあるので、内臓脂肪によって不整脈がひどくなっている場合はメタボ対策をして体質改善させることが大切です。
メタボ検診が義務化される40歳に達していなくても気になるようだったら早めに定期健診をして必要があれば、早めにメタボ対策をして不整脈予防をすることも大事です。
また、体外に贅肉が付いてなく心臓や他の器官に脂肪がたくさん付いているメタボもあるので、体調に何らかの異変が見られる場合は痩せていても診察を受けましょう。
万病の元になる高血圧もメタボと関わりが深い
メタボ対策をする人の中には高血圧で悩んでいる人も少なくないと思いますが、高血圧というのは血液が血管に対してかける圧力が高くなる症状のことで、高血圧そのものが病気というよりは、高血圧が起因して様々な大きな病気になるという危険性を秘めており現代人に多い症状の一つとなっています。
メタボ対策は高血圧の症状を改善する効果や高血圧の予防ができると言われていますが、これは内臓脂肪が減ることによってインスリンの分泌を正常に戻し、それによって高インスリン血症の状態を改善することで血液中のナトリウム濃度を低下させて、血管に与える圧力を減らすことができるためです。
あまり内臓脂肪が高血圧に直結するイメージというのはないかもしれませんが、実際には両者の因果関係は深く、高血圧になる人の割合で見てもメタボの人が多くなっていますが、内臓脂肪だけが高血圧の原因では無いので、その点には注意する必要があります。
メタボ対策のモチベーションを維持するという点からも日頃から血圧を測って自分の血圧の平均値などをこまめにチェックすることをおすすめしますが、あまりにも血圧が異常値を示すようであれば、病院で診察してもらうようにしましょう。
ストレスや原因不明で高血圧になるということも少なくなく、自覚症状がないことも多いので、健康診断は定期的に受けるようにして自分の健康状態を把握しておくということは大事なことです。