gya24609465逆流性食道炎と便秘には、深い関係があるというのはご存知でしょうか。胸焼けをしているくらいだから、消化が悪くて便秘になるというのは想像できますよね。でも、便秘が原因で逆流性食道炎を起こしているという可能性もあるのです。

どちらか片方だけを治そうと思っても、なかなか思うような効果が出にくいものですので、便秘と逆流性食道炎の両方向からアプローチをしてみてはいかがでしょうか。

逆流性食道炎ってどんなもの?

字面から見ても、何かが逆流していて食道に炎症が起きているものだというのは分かりますよね。通常は飲食物を飲み込んだ場合は、食道と胃をつなぐ場所にある括約筋という筋肉により、胃の中身が食道に戻らないようにフタをしています。

ですが、加齢や暴飲暴食、姿勢の悪さ、食道裂孔ヘルニアなどによりフタが緩んでしまうと、酸性の強い胃液や胃の内容物が食道へ逆流してしまい、食後の胸やけやチリチリとした焼けるような痛みや口内の粘つきなどの不快感を起こしてしまいます。

アルコールの過剰摂取や過食嘔吐などで吐き癖がある方は、特にフタが緩みやすくなっていますので要注意です。

肥満の人に多いといわれていますが、痩せ体形の方でも発症しますし、咳喘息などで腹部に強く圧力がかかってしまう場合にも起こる可能性があります。

逆流性食道炎と便秘にはどんな関係が?

胃液は多すぎても少なすぎてもあまり良くはありません。食道に逆流してしまって胃液が減っていれば、消化に時間がかかってしまいますし、不足した分を補おうと胃液の量が増えれば、胃液の酸で胃にかかる負担も増え、胃炎や胃潰瘍を起こして胃腸機能が低下してしまいます。

胃腸機能が弱まれば蠕動運動(内容物を送り出すための収縮運動)が悪くなり、便として排出するまでの時間が長くなってしまい、水分の減った硬い便は動きが悪くなり、頑固な便秘を起こしてしまいます。

便秘によって腸が塞がっていると、体内で発生したガスの出口がなくなってしまいますよね。おならとして出られないガスは消化器官をのぼり、ゲップとして上から出ようとします。

腸から上がってきたガスにより、胃と食道をつなぐフタが持ちあげられて、胃液が逆流しやすくなります。また、便秘でお腹が張っていると、胃が圧迫されてしまい、やはり胃液が逆流しやすくなってしまうんですね。

逆流性食道炎を改善するためには?

腹部に圧力がかかるのを避ける事が大事です。そのためには姿勢を正し、衣類やベルトによる締め付けを減らし、消化の良い物を腹7~8分目に留め、食後すぐに横になるのは避けましょう。

どうしても横になりたい時には、肩甲骨から肩のあたりにクッションを入れるなどして上体をやや高くすると、胃液の逆流を減らす事が可能です。

よく食べ過ぎには右を下にして寝ると良いと言われていますが、逆流性食道炎の場合は胃の構造上の関係から、左を下にして寝た方が良いとされています。脂質・糖質・香辛料・カフェイン・アルコールは逆流性食道炎を悪化させますので、心当たりのあるものは控えるようにしましょう。

便秘と逆流性食道炎の悪いスパイラル

欲張らずに一つずつ改善すべきかと思ってしまいますが、便秘と逆流性食道炎に関しては、どちらも深いかかわりのある症状ですので、同時に対処するのがベストです。暴飲暴食や早食いは胃に負担をかけてしまいますし、便秘の原因にもなります。

運動不足は腸の蠕動運動が弱まり、便秘を悪化させてしまいますので、エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う、ウォーキングをするなど、軽い運動を行うようにしましょう。

内臓が冷えていると胃腸機能は低下しますので、食事前には暖かいスープ・味噌汁・白湯等を飲み、水分補給はホットか常温のものにし、気温の低い時にはカイロ等で腹部を温めるのも効果的です。

一見関係なさそうに見える便秘と逆流性食道炎ですが、食道も腸も一本の管でつながっていますので、まだそんなに症状が重くないからと言って放置せず、早めのケアを心掛けましょう。

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