40代に入ってから、以前と同じ量の食事をとっているのに、太りやすくなってきた、ダイエットをしてもなかなか効果が出ない……そう感じることはありませんか?もし当てはまるなら、間違ったダイエットをしている可能性があります。
効率的にダイエットを行うためには、正しい知識が欠かせません。どんなにがんばっても、セオリーから外れたダイエットは、リバウンドする可能性が高くなってしまうからです。正しい知識を身につけて、確実かつ効率的にダイエットを行いましょう。
中年太りに関係する基礎代謝を考える
正しいダイエットを行うために、最初に必要なのは、自分の基礎代謝を知ることです。基礎代謝とは、私たちが生きていく上で、最低限必要となるエネルギーのこと。言い換えると、何も活動しなくても消費されるエネルギーのことです。
動かずにじっとしていても、横になって眠っていても、呼吸、内臓を動かす、体温の維持など、生きるために自然に消費されるエネルギーです。基礎代謝が低いと、同じ量の食事をしていても、基礎代謝の高い人に比べて、太りやすくなってしまいます。
つまり、基礎代謝が高いほど太りにくく、痩せやすい身体になるのです。基礎代謝が上がるということは、消費するカロリーも上がるということです。これはリバウンドしにくい身体になるということでもあります。
40代と20代の基礎代謝の差は・・・
悲しいことに40代になると20代や10代後半のころの基礎代謝と比べると徐々に減ってきてしまいます。この基礎代謝の目安ですが、基礎代謝量計算式を使うと1日の消費カロリーを大体知ることができます。
20代だと 男性)24.0×体重、女性)23.6×体重となり、40代だと男性)22.3×体重、女性)21.7×体重です。
とても分かりにくいので例をあげると、50キロの女性の場合で
20代 22.3×50(キロ)=1,115kcal
40代 21.7×50(キロ)=1,085kcal
になります。1日で考えると30kcalだけの差なのですが、365日になると結構大きな差になってきます。これが1年1年脂肪になって体に蓄積されるわけです。
しかも、筋肉量も40代のほうが少なくなっていることが多いので、基礎代謝以外の生活していく上で必要なエネルギーも消費されなくなります。同じくらいの食事量だと理論上は確実に太ってくるものなんですね。
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痩せやすく太りにくい身体になる食事とは?
基礎代謝の約40%が、肝臓で消費されます。そのため、内臓機能を活性化させることが、ダイエットでは重要になってきます。肝臓をはじめとする内臓機能を高めるには、何よりも、バランスのとれた食事をとることが近道です。内臓機能を高める食生活には、次のようなポイントがあります。
- 一日三食をきちんととる。
- 鶏のササミや白身魚などの、脂肪分の少ないたんぱく質をとる。
- よく噛んで食べる。
- 緑茶、プーアール茶を飲む。
- 飲酒や喫煙はできるだけ控える。
血行を良くすることでも、内臓機能を高めることができるので、基礎代謝の向上につなげることができます。ショウガやトウガラシなど、身体を温める食材を積極的にとることもおすすめです。
過度な食事制限は逆効果化も
過度な食事制限は、ダイエットには厳禁です。基礎代謝の約40%が、筋肉で消費されると言われています。痩せやすく太りにくい身体をつくるには、内臓機能を高めると同時に、筋肉量をアップすることもまた大切になってきます。
食事制限だけのダイエットでは、体重は落ちても、筋肉量はアップしません。むしろこのときに落ちてしまうのは、脂肪ではなく、筋肉であり、過度な食事制限のみのダイエットは逆効果になってしまいがちなのです。
加えて筋肉を柔らかく保つことも、基礎代謝の向上には大切です。筋肉が凝り固まってしまっていると、血液やリンパ液がうまく流れず、太りやすくなってしまいます。毎日、お風呂上がりに10分程度でもいいので、ストレッチをする習慣をつけましょう。
また不規則な生活習慣は、基礎代謝を低下させてしまいます。カロリー計算をしっかりして、運動をきちんと行っていても、ダイエットの効果が出にくくなってしまうのです。食事、睡眠、運動を、毎日できるだけ同じ時間に行うようにして、ダイエットを成功させましょう。