3日(72時間)以上便通がない、便が出ても固い、あるいは出た後も便が残った感じがする場合は便秘と呼びます。便秘になると血液やリンパの流れが悪くなる他、お腹が張る、むくみ、吹き出物などの不快な症状があります。
そんな便秘を放置しておくと増々悪化し、倦怠感、肩こり、食欲不振など全身に影響が出てきます。時には大腸がんなど重い病気の原因となる場合もあります。たかが便秘と侮ると大変な事になるかもしれません。そんな便秘の原因を知り、早めに対処することが肝心です。
市販の便秘薬は癖になるとか、長年飲んでいると飲んでも効果がなくなるなどと言われています。それになんといっても市販の便秘薬は激痛になってしまうことも多いんですよね。
腹痛などなく安心して便秘解消につながるものというとお茶が人気があります。便秘に効果があるお茶は何種類かあるのですが、その中でダイエット・健康茶として知られている杜仲茶を紹介します。
生活習慣が原因の便秘に効く「杜仲茶」
生活習慣が原因の便秘は、そのの改善や体によいものを摂る事で症状を軽減することが可能です。そこでおすすめなのが、メタボの改善によいとされている「杜仲茶」です。その効能は以下の通りです。
- 成人病の原因となる高血圧、高脂血症、高血糖を防ぐ
- 体内の脂肪を分解・燃焼し、利尿作用で体の中の余計な水分を排出するのを助ける
このように、杜仲茶はダイエットによいだけでなく、体内の脂肪や老廃物を排出する効果もあるため、便秘にも効き目が期待できます。
なお、杜仲茶は体内の老廃物を排出し、むくみを軽減させる「カリウム」がお茶に含まれているので、腎臓が弱っている場合はカリウムがうまく排出されずに体内に残り、カリウム中毒になる可能性がないとは言えないという点に気を付ける必要があります。
以上の事を踏まえ、生活習慣の改善と共に杜仲茶を飲むことで健康的に辛い便秘を解消していきましょう。
便秘にはいろいろな種類があって杜仲茶があまり効果を発揮できないものもありますから、自分のタイプを考えてみて一番いい方法で便秘を効果的に治していく必要があります。以下が、原因別の便秘一覧になります。
生活習慣が便秘の原因となるもの
一口に便秘といっても様々なタイプがあります。生活習慣の乱れなどが原因となる便秘は以下の通りです。
弛緩性便秘
大腸の運動が低下して腸管の緊張が緩むとぜん動運動が鈍くなるため、大腸内に便が長くとどまり、便が固くなります。女性や高齢者に多いタイプです。運動不足、水分不足、食物繊維不足などが原因となります。
直腸性便秘(習慣性便秘)
便が直腸に達しても排便反射が起こらないため、直腸に便が停滞してうまく排便できません。高齢者や寝たきりの人、排便を我慢する習慣がある人に多いタイプです。
ストレス・既往症などが便秘の原因となるもの
生活習慣の乱れだけが便秘の原因ではありません。精神的ストレスや既往症などが原因となる便秘もあります。
けいれん性便秘
ストレスや環境の変化により、副交感神経が過度に興奮すると腸管が緊張すると便がうまく運ばれなくなり、草食動物のフンのようなコロコロ便になります。下腹部痛、残便感、便秘と下痢を交互に繰り返す事も多いタイプです。この場合過敏性腸症候群である可能性もあります。
器質性便秘
大腸がん、腸管癒着(開腹手術をした人に多い)などの器質的な原因があり、消化管に通過障害が起こるタイプの便秘。このタイプの便秘では下剤を使うと腸穿孔(ちょうせんこう・腸に孔が空くこと)が起こる可能性があります。血便、激しい腹痛、嘔吐などがある場合は、すぐに病院で受診をしてください。
