キャンドルブッシュ茶で痩せる?便秘解消ダイエット時の注意点は?

ダイエット

ダイエットをする時には、最小限の努力で大きな結果を得たいと誰もが望む事ですよね。そんな時に役立つのが、ダイエット茶やすっきり茶と呼ばれるお茶類です。脂肪燃焼サポート、代謝向上、カロリーカット、便秘解消効果など、さまざまな効能があって便利ですよね。

しかし、そんなダイエット茶によく使われているキャンドルブッシュは危険だという説があります。なぜキャンドルブッシュは危険だと言われているのでしょうか。

キャンドルブッシュってどんなもの?

アジアの中でも熱帯地域の湿地帯に自生するマメ科の植物です。学名はカッシア・アラタで、別名はゴールデンキャンドル、ハナセンナ、花の形状からクリスマスキャンドルと呼ばれる事もあります。

生薬としてのキャンドルブッシュの効能は、便通改善、抗菌作用、抗酸化作用です。有効成分はアントラキノン、クリソフェノール、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)酵素、センノシドです。

アントラキノン
芳香族にある淡黄色の有機化合物で、大腸を刺激する事で排便を促す作用があります。

クリソフェノール
ポリフェノールの仲間で、強い下剤としての作用があります。

SOD酵素
活性酸素を除去する作用の高い酵素です。

センノシド
処方薬として出される便秘薬によく使われる成分です。

良い事尽くめに見えるキャンドルブッシュ

効能を見る限り、便通改善はもちろん、老化防止に役立つSOD酵素まで含まれているので、キャンドルブッシュは良い事尽くめに見えますよね。

センノシドは医薬品として扱われているだけに効果も高く、クリソフェノールには強い下剤としての性質があるので、慢性的な便秘解消や、頑固な便秘にも効きそうですよね。

確かにキャンドルブッシュは便通を良くする作用の高い植物です。ですが、その効果故に危険視されてもいるんです。よく市販の便秘薬を常用するのは良くないと言われていますよね。

市販の便秘薬の約7割程度はアントラキノン系の下剤で、薬に頼らないと排便できなくなるという習慣性が問題視されています。キャンドルブッシュには、そんなアントラキノンが含まれています。

キャンドルブッシュのなにが危険なの?

アントラキノンが大腸を刺激と言うと普通に聞こえるかも知れませんが、大腸を無理やり動かすと言われたらいかがでしょう。

強い刺激を受ける事に慣れてしまった大腸は次第に刺激に鈍くなり、腸内に便が溜まっていたとしても、自力では動かなくなる恐れがあります。

服用を続けていると、腸内に色素沈着が起こり、大腸メラノシースを発症します。大腸メラノシースが起こると腸の機能が低下してしまい、服用を中止しても回復までには半年~1年ほどかかります。

センノシドは医薬品のため、成分としては処方薬にしか使えませんが、センノシドを含む植物を配合することは禁止されていないんです。センノシドは腸内細菌に分解され、腸を刺激する成分に変換されます。

常用することで腸が刺激に鈍くなるばかりか、低カリウム血症、過敏性腸症候群などを併発し、便秘を悪化させるリスクが高まります。

キャンドルブッシュは危ないから飲んじゃ駄目なの?

キャンドルブッシュには危険な成分が多く含まれているからと言って、絶対に飲んではいけないというものではありません。自力では排便できない頑固な便秘解消には大変役立つ植物です。

問題なのは、長期間飲み続けることと、大量に飲んでしまうことにあります。国民生活センターが行った調査では、市販のキャンドルブッシュを含むお茶を2~3杯で医薬品のセンノシドと同等量の成分が検出されています。

これからことからキャンドルブッシュ茶を「どんどん便が出れば痩せられる!」とダイエット茶として常飲したり、高い効果を得るために何杯も飲んでいたのでは、腸を劣化させてしまうので要注意です。

どうしても自力で排便できない時に、キャンドルブッシュを含むお茶を飲むとしても、たった2~3杯で便秘薬、医薬品と同等になってしまうという事は忘れないようにしましょう。

また、キャンドルブッシュは普通の人にも安全性を求める場合には飲まないことを推奨しますが、子供や妊娠中には飲まないようにしてください。

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