健康に、ダイエットに効果が高いといわれるカテキン。カテキンは体を錆びさせず老化を防ぐ働きのあるフラボノイド(抗酸化物質)であるポリフェノールの一種で、緑茶を飲んだ時に感じる渋さの成分のことです。
カテキンの働き
この渋み成分のカテキンは体脂肪へと吸収されるはずの小腸内の脂肪を体外に排出してくれるためダイエットに有効といわれています。メタボ対策、体脂肪・コレステロールの数値が気になっている方にはおすすめの成分です。
こういったカテキンの働きを有効活用するために、揚げ物、肉料理など脂っこい料理の時にはダイエット茶として知られる烏龍茶やプーアール茶を食事中や食後に飲むように習慣付ければ体脂肪が付きにくくなるでしょう。
また、血糖値の急上昇をしないようにコントロールしてくれるのでダイエットにもとても役立ってくれます。糖尿病などで炭水化物を控えたい場合にも、炭水化物が分解され素早く吸収されやすいブドウ糖になるのを阻害する作用もあります。
食事のあとに血糖値が一気に上がることで体に脂肪が付きやすくなりますし、糖尿病など持病の場合にもとても悪影響があります。お茶はノーカロリーですから園力なく飲めますし、それで血糖値の急上昇を抑えることができるのはとてもうれしいことですよね。
カテキンのデメリット、注意点
女性のなかには貧血気味という方も多いですが、お茶を飲み過ぎることで貧血が悪化してしまう可能性があるのです。
健康にいいと思っていたはずのお茶が急に悪者の立ち位置になってしまいますが、お茶に含まれるカテキンは酸化することでタンニンとよばれるものに変化します。このタンニンに植物性鉄分の吸収を妨げる働きがあるのです。
大抵の場合は鉄分は動物性、植物性のどちらからも摂取しているので不足することはありませんが、貧血と診断されたことがある場合はあまりたくさんのお茶を飲むのは控えた方がよさそうです。
貧血があるけどどうしてもカテキンの力を借りてお茶でダイエットを行いたいという場合には、動物性の鉄分を豊富に含む鶏肉レバー、牛肉レバー、卵の黄身、鮎、しじみなどを積極的に食べると良いでしょう。
トクホで話題の高濃度カテキン
消費者庁のお墨付きの商品である「トクホ(特定保健用食品)」のお茶がダイエット、メタボ予防に人気があります。このお茶は高濃度カテキンを含んでいて普通ではありえない程の量のカテキンを飲むことになるのです。
これら商品は実際に体重や体脂肪が減ったという実体験も多いのですが、海外では肝臓障害の原因になると報告例もあります。カナダなど一部の国では販売禁止にもなっているため、尋常ではない多さのカテキンを一気に飲むというのはおすすめできない方法です。
ある高濃度茶カテキン飲料をみてみると、350cc中に茶カテキン593mgも含んでいます。通常の濃度で飲む場合は湯呑1杯(120cc)におおよそ70mgのカテキンが含まれていますから、350cc相当で200mgくらいのカテキンを含むことになります。
昔からお茶をたくさん飲むと健康でいられる、長寿になるとされてきましたから、普通の濃度で飲むのであればカテキンの量が問題があるとは思えません。やはりこれまでにない「高濃度」ということに問題がありそうです。
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