食べ物の賞味期限や消費期限は気にする方も多いでしょうが、化粧品の使用期限に関してはいかがでしょうか?食べ物を買う時のように、使用期限を見てから化粧品を買う方も珍しいのではないかと思います。
実は化粧品にも定められた使用期限があり、開封状態ではさらに劣化が進んでしまいます。また、開封した化粧品は雑菌が入り込みやすい状態となり、肌につけるとトラブルを引き起こしてしまう可能性があるのです。
肌に直接触れるファンデーションも、雑菌には特に注意しておきたいところ。どのようなことに気をつけて、ファンデーションを使用していけば良いのでしょうか?
ファンデーションの使用期限は開封後は半年以内
化粧品の使用期限は、未開封の状態では3年以上持つ物が多いですが、開封後は話が変わってきます。ファンデーションは、開封状態では半年以内に使い切るのが望ましいのです。
パウダーファンデーションの場合は1年くらい持つ可能性もありますが、リキッドファンデーション、クリームファンデーションは液状のため、雑菌の繁殖も早くなってしまいます。見た目だけでは雑菌が繁殖しているかはよく分からないので、心配なら思い切って捨てることも大切です。
ファンデーションに雑菌が繁殖してしまう理由とは
人間の体には常在菌が存在していて、これが手や指を通して化粧品に入り、化粧品の中で雑菌として繁殖してしまいます。また、開封した化粧品に埃が入ることでも雑菌の繁殖に繋がります。
雑菌の繁殖しやすい状態は、温度や湿度なども関係していて、高温多湿では雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。また、空気に触れて酸化してしまうと、雑菌の繁殖スピードが上がってしまうことにも注意しなければなりません。
ファンデーションなど化粧品を保管する時は、高温多湿を避け、蓋をきっちり閉めて保管するように心がけましょう。また、一度手につけたファンデーションを余ってしまったからといって戻してしまうと、手から雑菌が入ってしまうのが注意が必要です。
雑菌が多いファンデを使うと肌トラブルに
雑菌の繁殖したファンデーションを気が付かないうちに使ってしまうと、様々な肌トラブルを引き起こす可能性があります。まず、肌に雑菌が付着すると、皮膚が刺激されるため、ニキビや吹き出物の悪化の原因となってしまいます。
また、かゆみやかぶれ、赤みといった新たな肌トラブルにも繋がるのです。古くなった化粧品は酸化も進み、酸化した油分がアクネ菌を増殖させ、ニキビや毛穴詰まりの原因となるので、そういった点でも注意が必要です。
パフを雑菌から守るため清潔に
ファンデーションのパフ(スポンジ)を使い続けていると、雑菌がパフからファンデーションに入り込んで繁殖してしまいます。手の皮脂や汗、空気中の埃などがパフに付着し、雑菌の温床になってしまうのです。
パフをこまめに取り換えることも大切ですが、それではもったいないなら、よく洗ってパフを清潔に保つように心がけましょう。専用のクリーナーも販売されていますが、石けんや中性洗剤を使う場合は洗浄力が強すぎると抗菌剤まで流れてしまう可能性があるので、気をつけて使いましょう。
濡れた状態でケースにしまってしまうと雑菌が繁殖してしまうので、よく乾かしてからしまうようにしましょう。そして、ファンデーションやパフを使用する時には、まず手をきれいに洗ってから使用することが大切です。
ファンデーションに雑菌を繁殖させないためには、高温多湿を避け、清潔に保つことが大切です。そして、パフの扱いには特に注意して清潔に使用していきましょう。