グレープフルーツには脂肪燃焼効果があるからダイエット中は食べた方が良いという説と、果物の甘み成分の果糖は、砂糖の1.2~1.5倍もの甘さがあるうえに、皮下脂肪になりやすいから良くないという反論もあります。

ダイエットをするつもりで逆に太ってしまったのでは困ります。グレープフルーツは脂肪を燃焼させるのか、体脂肪を増やしてしまうのか、一体どちらの説が正しいのでしょうか。

グレープフルーツの脂肪燃焼効果とは


脂肪燃焼効果を期待する上で注目したいのは、柑橘類の皮に含まれる香り成分のヌートカトンです。

ヌートカトンはアドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンの分泌量が増やし、アドレナリン受容体が活発に働くようにする作用があります。アドレナリン受容体がこれらのホルモンを受け取ると、UCP(脱共役タンパク質)が大量に生産されます。

通常、細胞の中にあるミトコンドリアは、脂肪燃焼と脂肪蓄積の両方を行っているものですが、UCPには脂肪を燃焼させる方の働きを高める作用があります。

体内にUCPが多くなると、血圧や心拍数・体温上昇が起こり、代謝の向上からエネルギー消費量も増え、痩せやすい状態にもなるんですね。ヌートカトンは柑橘類のなかでも、ホワイト種のグレープフルーツに多く含まれる成分です。

結果として脂肪燃焼効果を助ける成分も


柑橘類の皮には、リモネンと呼ばれる香り成分も多く含まれています。リモネンにはリラックス作用と、交感神経を活発にする効果があります。

ストレスを感じている時には、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌量が増え、血糖コントロールの不具合や、食欲増進を起こしやすくなります。

リモネンのリラックス作用でストレスホルモンの分泌を抑え、血糖コントロールの正常化や、異常食欲を抑える事で、ダイエット効果が得られます。交感神経が活発に働くと、末梢血管が拡張され、血行促進と代謝の向上効果が得られます。

冷え性や低体温のかたは体脂肪がつきやすく、落ちにくいのは有名ですよね。これは冷えから内臓を守るための自然な現象です。血行が良くなる事で冷え性や低体温を改善し、脂肪が付きにくく落ちやすい体作りに役立ちます。

果糖は太る?太らない?

果物で太るといわれている訳は、果糖はショ糖(砂糖)よりも甘味が強い上に、ショ糖と違ってインスリンの影響を受けない甘味のため、満腹感を感じにくく、結果的に食べ過ぎによるカロリーオーバーの原因になるからです。

果物では太らないといわれている訳は、果糖はインスリンの影響を受けないため、血糖値の急激な上昇が起こらず、インスリンの大量分泌が発生しない為、体脂肪になりにくいからです。

つまり、適量なら太らず、食べ過ぎれば太ってしまうというだけの事です。グレープフルーツの苦味成分のナリンギンには、食欲抑制効果、血中脂肪酸の分解作用、血行促進効果があるため、食べ過ぎ防止にも役立ちます。

脂肪燃焼作用のあるUCPの生産量を増やし、代謝を高め、インスリンと血糖値を味方に付け、食べ過ぎを抑えてくれるグレープフルーツは、まさにダイエットのお供に向いたフルーツなんですね。

懐かしい!?国立病院ダイエット

一世を風靡したデンマーク国立病院が考案したというダイエットメニューで、簡単にいうと主に朝食で固ゆで卵とグレープフルーツを食べるというものです。

マヨダイエット法、マヨグイニット法とも呼ばれるこの方法ですが、ある程度摂取カロリーを抑えておけば、朝に食べるゆで卵、グレープフルーツが化学反応して痩せるという噂がありました。

この方法で痩せた人も多いのですが、化学反応のところは不明です。流行ったのは1980年代、バブルのころでなんだかあれこれと適当な情報も流れていましたし、ネットも普及してなかったので(一部のインナーネット通信のみ)情報を得るのは雑誌やテレビ、噂話だったんですね。

しかし、このダイエット方法は1つの食べ物に偏るわけでもなくカロリーをセーブしつつ、グレープフルーツの香り効果や新鮮な卵のタンパク質は早く脂肪が燃焼されるために効果的に働くとされていますから健康的に痩せるにはピッタリの方法なのかもしれません。

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高血圧、狭心症の治療で使用されるカルシウム拮抗薬の一部には、グレープフルーツと飲み合わせの悪いものがあります。

グレープフルーツには代謝酵素を阻害する働きがありますが、体内で阻害されている状態が続いているときには薬の作用が強く出る可能性が高まります。

頻脈や頭痛、血圧異常が起こり大変危険ですからこういったお薬を飲んでいる方はグレープフルーツを食べないようにしましょう。また、グレープフルーツジュースもダメですよ。

一緒に飲んだり食べたりしなくてもグレープフルーツの阻害効果は長く続きますから悪影響を避けるためにグレープフルーツは食べない、ジュースも飲まないとはじめから決めていたほうが安心です。