普段のお手入れ不足や加齢、ストレスによって増えてしまうシミ・たるみ、シワ、ニキビ、クマなど様々な皮膚トラブルが現れるだけで、実年齢よりも一気に老けて見えてしまいます。
そんな肌の悩みは、美顔器を使いイオン導入を行うことで早く改善することができます。水溶性のビタミンC誘導体は、皮膚に吸収されやすいため、イオン導入でよく使用されます。
皮膚には強いバリアがあり、いつもは雑菌やウイルスなどの体内への侵入を防いでくれていますが美容成分が肌に浸透しにくくスキンケアには邪魔者。通常の化粧水では皮膚の深部には届きません。
イオン導入で美容成分を肌に浸透させる
肌に美容成分とマイナス極を当てていくことによって、マイナスに帯電している化粧水は浸透していきますが、皮膚の下からもプラスの電極が引き寄せられるので皮膚表面が活性化します。皮膚を活性化させることで、シミやシワが改善されていきます。
イオン導入で、マイナスイ極を流した後に最後に少しだけプラス極を流してあげると、下からマイナス極が引き寄せらせて、毛穴の収斂効果を得ることができます。
引き締め効果によって、ニキビの予防や角栓予防になります。但し、イオン導入をやり過ぎると、逆に肌にダメージを与えてしまいますので、3日に1度くらいのペースで行うようにしましょう。
ビタミンC誘導体をイオン導入してシミ、たるみ対策に
イオン導入では、美顔器によって発生させる微弱電流によって、ビタミンCなどの低分子の美容成分を肌の奥へ浸透させる効果があります。
イオン導入の際に、ビタミンC誘導体を使用すると、美白、ニキビ予防、活性酸素の除去、コラーゲン生成などの効果を得ることができます。
通常のコラーゲンやヒアルロン酸は、分子が大き過ぎるので、イオン導入では肌に入っていきません。なので、家庭用のイオン導入器を使用する場合は、ビタミンC誘導体がお勧めです。
ビタミンC誘導体でも美白・美顔効果がないものがある
ビタミンC誘導体には、リン酸型、アスコルビル酸グルコシド、アスコルビルエチルなど様々な種類があります。ビタミンC誘導体だからどれでも問題なくイオン導入に使えそうに思えますが、実は、イオン化が可能なビタミンC誘導体は限られています。
イオン導入で効果を発揮してくれるビタミンC誘導体は、リン酸型です。アスコルビン酸グルコシドは、長期保存が可能なのでよく化粧水に配合されていますが、実際は肌に付けてもビタミンCとして作用しないと言われています。
今まで、ビタミンC誘導体を使ってイオン導入しても効果を感じることができないと感じている人はもしかすると、イオン化しないビタミンC誘導体を使用していたのかもしれません。
効果の低いビタミンC誘導体
- アスコルビル酸グルコシド
- L-アスコルビン酸2-グルコシド
- パルミチン酸アスコルビル
- ステアリン酸アスコルビル
リン酸型、APPSがイオン導入におすすめ
化粧水に配合されている浸透しにくいビタミンC誘導体と違い、リン酸型のビタミンC誘導体は、即効性が高く真皮にまで浸透していきますので、イオン導入に適しているのです。
中でも、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)というビタミンC誘導体は、浸透率が最も高いとされています。APPSが配合されている化粧水はかなり高価ですが、手作り化粧品を販売しているメーカーで比較的購入しやすい価格で手に入れることができます。
無理にAPPSを使用しなくても、同じリン酸型のビタミンC誘導体で、アスコルビル(VCIP)というものであればもっと安く手に入れることもできます。
効果の期待できるビタミンC誘導体
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS、アプレシエ)
- イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(FuncosC-IS)
- テトラヘキシルデカン酸
- アスコルビル(VCIP)
- アスコルビル酸Na(APS)
- アスコルビルMg(APM)
ビタミンC誘導体を購入する時は、必ず成分表を確認するようにしましょう。イオン導入でビタミンCの効果を高めるためには、事前にイオン導出で肌に蓄積された古い角質や皮脂、メイク汚れなどを取り除くことがポイントとなります。
家庭用美顔器を購入する際は、イオン導出もできる多機能タイプの美顔器がお勧めです。そして、これから美顔器を購入する場合は本体だけでなく、付属のジェルなどを使うとよいでしょう。
ほとんどの美顔器用ジェルにはビタミンC誘導体は配合されています(成分は確認してから購入して下さい。)し、その美顔器の機能を十分発揮できるように作られているので失敗がありません。複数のジェルなどある場合は美白用にビタミンC誘導体は多く配合されていることがほとんどです。
美顔器のイオン導出、導入の違い
イオン導出とは、イオン導入器からプラスのイオンを流して、肌に付いている古い角質や落としきれないで残ってしまったメイク汚れなどをプラスのイオンで、吸着して汚れを落とすというものです。
目には見えない汚れを取ることで、肌のターンオーバーを正常にしてイオン導入の効果を高くすることができます。今まで、イオン導入をしてお手入れをしても、効果がイマイチだったという人は、もしかするとお肌に汚れが蓄積されているのが原因かもしれません。
イオン導入とイオン導出の仕組み
今までの美顔器では、化粧水の浸透を促進して毛穴を引き締めてくれるイオン導入が馴染みのあるものでした。微弱電流のプラス極とマイナス極が反発し合う性質を利用して、美容成分をお肌の奥までぐぐっと入れていくという仕組みです。
角質の表面は、プラスの電極をまとっている酸性ですが、その下の顆粒層はマイナスの電極をまとっているアルカリ性です。美顔器でマイナスの電気を当てることで、マイナスのイオンをまとった化粧水(ビタミンC誘導体など)が反発して、肌の奥まで化粧水を浸透させることができるのです。⇒イオン導入について
逆に、イオン導出はプラスの電気の力を使って、プラスの顆粒層に溜まっている汚れを引っ張り出します。イオン導出は、汚れを取り除くだけでなく、トレハロースなどを肌に浸透させて潤いを与えることもできます。
また、イオン導出によって肌バリア機能を回復させて敏感肌を改善する効果もあります。微弱電流でお手入れをするので、感電することはありません。
美顔器でイオン導出を行う方法
イオン導出でクレンジングを行う場合は、メイクを落として顔が濡れた状態で使用します。イオン+のボタンを押して、顔の下から上に向かって美顔器のヘッドを顔に沿わせていきます。
イオン導出は、痛みや熱さなどは全くなく、肌を軽く撫でるだけなので、凄く簡単にお手入れすることができます。美顔器の種類によっては、濡らしたコットンをヘッドに取り付けて使用するタイプや、細かい水の蒸気が出てくるタイプなどがあります。使用する水は、肌に優しい不純物の少ない精製水や生理食塩水を使用します。
鼻の毛穴に詰まった角栓や、毛穴の黒ずみの他に、目には見えないホコリやタバコの煙などもイオン導出で取り除くことができるので、定期的に行うことでシミやシワのできにくい、透明感のある健康な肌を維持していくことができます。
どのくらいの頻度でイオン導入する?毎日はダメ?
角質は毎日できるものではなくて、徐々に積み重なってくるものなので、毎日イオン導出すると、肌に負担を掛けてしまいます。過度に負担がかかってしまうと、角質層が未熟になって敏感肌になってしまう恐れがあります。
汚れがコットンに付着しているのをみると、もっとやりたくなりますが、肌に必要な皮脂まで取れて、皮脂が過剰に分泌され、ニキビができやすくなるなどの肌トラブルが起きますので気を付けましょう。
そのため、イオン導出は、週に1回程度のペースで行うようにしましょう。毎日やらなくていいので、週末など時間のある時にできるのがいいですね。
イオン導入・導出、その他の機能で自宅エステが可能
最近の美顔器には、イオン導入・導出の他に超音波、フォトフェイシャル、マッサージなどの機能も付いています。エステのフェイシャルコースだと1回1万円以上しますが、美顔器は1つ1万円以下でも購入できるものもあり、1台で何役もしてくれます。
わざわざエステ施術へ店舗へ足を運ばなくても、気軽に自宅でエステ並みのお手入れができるのは続けやすいですし魅力的な美容方法です。
1万円くらいの低価格の美顔器でも上記の基本機能にEMS機能がついているものもあります。20代ならEMSはあまり必要がないですが、30代後半や40代になると出てくる「たるみ」に効果があるので必須機能となります。
顔の輪郭がぼやけてきたとか、マリオネットラインやゴルゴ線が見え隠れする・・・。そうなる前にEMS機能で筋肉を鍛えてリフトアップに役立てていきましょう。
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