便秘になってしまう最大の原因は、腸の動きが悪くなってしまうからとされています。腸の動きが悪くなると、便が腸に長くとどまり悪玉菌の増殖が起こって、ますます腸は上手く動かないという悪循環に陥ってしまうからです。
便秘解消、予防法には、運動や食物繊維を摂るのがいいと一般的には認識されていますが、会社帰りにジムに通っても、さつまいもやごぼうなどを意識的に食べても、いまいち良くならないと悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
自律神経の乱れから便秘に
腸は第二の脳と言われるくらい、人の思考などに直結していると考えられており、また、腸の動きには自律神経も深く関係していると言われています。
運動をしたり食生活を変えても便秘が治らないという方は、この自律神経の切り替えが上手に行えていない可能性があります。
具体的に言うと、朝早くから家を出て夜遅くまで会社で仕事をしているため、太陽の光を全く浴びない、出社や登校まで時間がなくて朝ご飯を食べられないなどで、自律神経が乱れてきてしまいます。
交感神経と副交感神経
自律神経は運動時や興奮しているときに働く交感神経、気持ちが安らいでいるリラックス時、睡眠中に働く副交感神経とがあります。この働きが乱れて体調が悪くなったりという不調が起こってしまいます。
自律神経が乱れる原因は、いろいろとありますが主なものはストレス、緊張、ホルモンバランスの崩れ、寒暖差などです。
便秘になることが多い女性の場合は、40代になると副交感神経の働きが低下してくるためにさらに便秘が悪化してしまうこともあります。
副交感神経というのは腸の蠕動運動と関係していて、副交感神経の働きが低下すると蠕動運動も適切に行われなくなるため、便が腸内を移動していくのが遅くなり、その間に水分が吸収され固くなり排便困難になります。
自律神経を整える方法
便秘を解消するためには副交感神経の働きを強くする必要があります。自律神経を交感神経が優勢な状態から、副交感神経が優勢にする切り替えは、太陽の光を浴びる、起床後ちゃんと朝ご飯を食べるなどで行われます。
また、リラックスすることでも自律神経がちゃんと働くようになります。心地よい程度のストレッチ運動や、ヨガ、ピラティス、マッサージ、ツボ押しやクラシック音楽などでも自律神経を整えることができます。
自律神経を整えるコツとしては、毎日こういった自律神経を整える方法を実践することです。今がツライからとその時だけ対策を行っても効果はあまりありません。
便秘に関しては自律神経を整えつつ、乳酸菌やオリゴ糖で腸内環境を良くし、便を柔らかくしてあげることで早く解消していくことができます。