乾燥肌の人は顔だけでなく、ヒザやヒジ、デリケートゾーンなど、肌が黒ずんでいることが多いです。黒ずんでいる肌は、汚れているわけでもないのに汚らしく見えてしまいます。黒ずみはどうして出来てしまうのでしょうか?乾燥肌と黒ずみには深い関係があります。
どうして黒ずみは出来てしまう?
肌の黒ずみというのは、メラニン色素が沈着したものや古くなった角質が原因です。メラニン色素は肌へ紫外線や外的刺激が加わることで、肌を守るために作り出されるものです。過剰に刺激を受けると、メラニン色素の生成も過剰になってしまいます。
本来、健康な肌であればメラニン色素は代謝と共に排出されていきますので一時的に黒くなったとしても改善します。ですがなんらかの理由で代謝が乱れると、メラニンは排出されずに肌の奥へ沈着してしまうのです。
また古くなった角質もうまく剥がれ落ちなくなると、肌がくすんで黒ずんで見える原因となります。黒ずみはメラニンが過剰に分泌したものが原因ですので、刺激となることを避けることが大切です。
黒ずみが目立ってくる乾燥肌と健康な肌との違い
同じように紫外線を浴びたり、摩擦刺激などを受けていても黒ずみができやすい人とできにくい人がいます。その違いは、肌自体のバリア機能の高さの違いにあります。
健康な肌の人の場合、肌にバリア機能が正常に働くため刺激から肌を守ることが出来ます。その健康な肌の特徴としては肌内部が水分で満たされているということです。
反対に乾燥肌の人の場合、肌内部の水分が不足していてバリア機能が低下し、表皮にすき間が出来てしまっています。刺激がすき間から侵入しやすく、刺激から肌を守るために過剰にメラニンを作り出してしまいます。つまり黒ずみが気になるのなら、まずは肌を健康な状態にする必要があります。
一歩間違えば敏感肌に!乾燥肌はしっかり対策を
乾燥肌というのは、水分が不足している肌です。朝スキンケアをしても昼間にはつっぱってしまう、化粧をすると粉ふきが気になる人は、乾燥肌になっていることが考えられます。肌が乾燥しているだけと放置しておくと、敏感肌になってしまう危険性もあります。
乾燥肌の状態はまだかさかさと乾いているだけなのですが、さらに肌から水分が逃げてしまってバリア機能がぼろぼろになってしまうと、ちょっと肌に触れただけで痛い、化粧品がシミて使えないような状態にまでなってしまいます。
敏感肌になってしまうと、化粧品では対処が出来なくなってしまいます。ここまでひどくなってしまう前に、乾燥肌はしっかり保湿をして水分を補うことが大切です。また紫外線や摩擦など、肌へのダメージは極力避けてください。
乾燥肌対策をすれば黒ずみは改善する?
乾燥肌には何より保湿が大切です。ただ化粧水をつけるのではなく、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸のような肌の中にある美容成分を補うことが必要です。
気をつけたいのが暖房で乾燥しやすい冬場です。湿度の低い冬場は空気中だけではなく、肌からもどんどん水分が逃げてしまいます。室内の湿度が50%を下回ると肌が乾燥し始めます。肌から水分を逃がさないためには、冬場は室内をしっかり加湿をしなくてはいけません。
また体内の水分も大切です。夏場は脱水が心配で水分補給をしていたという人も、冬場はつい忘れがちになります。こまめに水分補給をして体内から肌を潤わせることも大切ですね。
美白?ピーリング?乾燥肌の黒ずみに必要なケア
黒ずみが出来るとまず美白をしなければ、と思いがちです。確かに長年ほったらかしにしていたような黒ずみの場合には、メラニン色素が肌奥に沈着していますので美白ケアも必要です。
ですが乾燥肌が原因で黒ずみが出来ている場合には、まず保湿をして肌のターンオーバーを整えることも重要なのです。ターンオーバーというのは遅すぎるだけではなく早すぎても問題があります。
乾燥肌で安易にピーリングなどのケアをすると、未熟な角質まで剥がれ落ちてしまう心配があります。まずは保湿をして健康な肌へと導くことが大切です。