便秘の原因といっても食生活の乱れや野菜不足、極度の運動不足など人それぞれなのですが、見落としがちな原因として水分不足があげられます。
便秘が酷い人はカチカチ、コロコロなうんちで量が少ないということがありますが、これは水分が不足していることで便が作られるまでに水分が抜けてしまってスムーズに大腸内を移動できないために余計に便秘になるというメカニズムなんです。
口から取り込まれた食べ物や飲み物は胃⇒小腸⇒大腸へと移動していきます。その間に水分や栄養素を吸収されどんどんと水分が少なくなっていきます。
大腸まで到達した便の元はまだ水分がたっぷりな液体の状態で、大腸を肛門まで移動していく間にある程度、形あるねんど状に徐々に変化してきます。
水分量が少なければ少ないほど、大腸内を移動するのに時間がかかってしまい、水分が余計に吸収されてしまいます。水分が吸い取られすぎた便は動きが悪くなり、腸内になお凱時間とどまってしまう結果になるのです。
こういった悪循環でカチカチの固い便になって排便時に切れ痔になったり、「出かかっているのに出ない!」などの出にくかったりと大変な思いをすることになるのです。
水分不足な便秘 + 食物繊維はダメ!
便秘解消に食物繊維とはよくきくセリフですが水分が足りない時に食物繊維を取ることは実は避けた方がいいのです。食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、水分が不足している場合は不溶性の食物繊維は多くとるとさらに便秘が悪化してしまいます。
不溶性の食物繊維は水には溶けないタイプで、大腸にまでいっても消化されていないのですがここで水分を吸収するという性質があるので固い便がもっとカチカチになってしまうのです。
上記のこともありますから、便秘になったときにはまずは水分をたくさん取ることを忘れないようにしましょう。喉が渇いたという実感がなくても朝起きてすぐにコップ1杯のお水を飲む、食事中や食後にも1杯飲むなど1日に飲んだ量が分かるほどに意識しておけば便秘解消への近道になりますよ。
便秘にいい飲み物を選んで
水分ならたくさん飲んでいるという場合でも、その飲んでいるものによっては水分不足になっている可能性があります。例えば、カフェインを含むことで利尿効果のあるコーヒーなどは飲んでも体内に吸収される割合が低く、すぐに排出されてしまいがちです。
もちろん、カフェインを含んでいる飲み物でも飲んではいけないということではなく、その量を考えてみてほしいと思います。例えば、1日に飲む水分はほとんどコーヒーだったりするとアウトですね。
また、一気に飲んでしまうのも、水分が体内に留まらないのでよくありません。喉が渇いたときには、十分に飲む必要がありますが、便秘解消のために体内の水分量を増やし脱水を防ぎたいなら、ちびちびと飲むのがコツです。
体内の水分は運動などしていない、じーっとしている時でも皮膚や呼吸からも蒸発しています。それを補うという点滴のようにじわじわ~っと飲むのがいいのです。
こうして水分が不足しないような飲み方をマスターして、浄水やミネラルウォーターを飲むのもいいですが、便秘解消に効果が期待できるお茶を飲むという方法もおすすめです。